ボードゲームで人を繋ぐダブルワーカー ~自由を知り、見えてきた未来。その先へ~
荘加 冴さん
派遣社員× 起業
第6期せきららゼミでは「関ではたらく」をテーマに、大学生が8名のゲストにインタビューを行いました。
普段は、決して聞くことができないような「せきらら」な話をたっぷり聞いた大学生たち。果たして、どんな話が聞けたのでしょうか?
本記事は、中京大学3年の剣未羽さんが書きました。
せきららゼミの詳細およびほかの参加者が書いた記事はこちら (別ウィンドウで開く)
荘加さんの仕事について。事業内容、働き方、一日のスケジュールなど
荘加さんは「カフェとボードゲーム Milk &Puzzleの経営」と「派遣社員」のダブルワーカーとして働いています。派遣社員として月曜日から金曜日の9時から15時まで働き、カフェを週に3日営業されているため、時間の使い方が大切だとおっしゃっていました。
店舗をはじめる前は、本町BASE等を活用して月に1回の「1DAYカフェ」や「お菓子の通信販売」を行なっていたという荘加さん。そうした取り組みを続けていく中で、関わる人が増えていき、やりたいことを人に伝えるとそこからご縁をもらえる機会があり、自分のカフェを始めるための場所についても紹介してもらえたそうです。
カフェの仕事は、「自分のやりたいことを仕事に出来ているため、苦痛に感じず、大変だけど頑張っている。カフェでお客様と話すことが自分のエネルギーになっている」と語っていました。
派遣社員とカフェ経営では、やりがいや学べることが違い、どちらも人の人生に関わるため、複業だからと手を抜かないことを心掛けているそうです。
荘加さんにとって「働く」とは
働き方には「対価を得るために仕事をする働き方」と「やりたいことをやりたくてやる働き方」の2通りがあると話す荘加さん。後者の働き方をすることで、能動的に働くことができ、集中できるとおしゃっていました。
自分の力を引き出しやすい環境づくりをするためにも、やりたいことをやる働き方をするべきだとおっしゃっていました。
荘加さんが、カフェ運営で心掛けていることは「お客さまをはじめ、コラボする事業者や取引先、関わる人すべてに得られるものが多い場所にすること」だそうです。
荘加さんの学生時代
~小学生時代~
小学生時代は、公園で走り回るのが好きだったそうです。お絵描き、絵本を読むこと、ゲームも好きで、ちょっとやんちゃだったとのこと。また、習い事でピアノとダンスをやっていたそうで、動いたり踊ったりすることが好きだったようです。
~中学生・高校生時代~
中学生時代は、好きな漫画に影響を受け、バレーボール部に所属。ポジションはピンチサーブで、とても熱中していたそうです。
また、このころからお菓子づくりに興味があり、家でもお菓子をたくさん作っていました。
高校生時代には、演劇部に所属し楽しみました。また、高校2年時に進路選択をする機会があり、中学時代には漫画家や保育園の先生など他にもたくさんの夢があったそうですが、お菓子の道を進むことを決意しました。
このころは多感な時期であったため、親に言いたいことも言えず、自分自身もうまく接することができなかったとおっしゃっていました。しかし、進路選択の際には、親が背中を押してくれたことが、本当にありがたかったそうです。
~専門学生時代(18歳から20歳ごろ)~
専門学生時代は名古屋の専門学校に進学したため、2年間名古屋で一人暮らしを経験しました。荘加さんがアルバイトをしていた居酒屋は、荘加さんの居酒屋のイメージとは全く異なるものだったそうで、全卓個室で上品な空間がとても新鮮に感じたそうです。
専門学校には大きな器具がたくさんそろっており、お菓子作りがとても楽しかったそうです。荘加さんは、お菓子の生地が焼きあがる瞬間が大好きで、2年間とても貴重な経験ができたと語っていました。
また、旅行やライブに自分たちだけで行くことが初めてだったそうです。一人暮らしを始めて、時間を自由に使えることに気づき、バイト終わりの夜中に夜行バスに飛び乗り、一人で東京にスイーツ巡りをしに行ったこともあるのだとか!自由感を感じたのは専門学生時代だったそうです。
荘加さんの人生の転機
人生の転機は2つあったそうです。
1つ目は、実家を出たときです。荘加さんは、専門学校を卒業後、社会人になった際に実家暮らしをしていましたが、悩みでいっぱいだったそうです。そのため、お金を貯め一人暮らしを始めました。
一人暮らしを始めたことで悩みが付きまとわなくなり、自発的に動きやすくなったことで仕事に集中できるようになったとおっしゃっていました。
2つ目は、カフェで働き始めたときです。この時に「お店を持ちたい」と思い始めたそうです。自分のお店を持つということは、自分のお店ならではの商品が必要であり、それなりの技術や知識が必要になります。
しかし、自分のお店を持ちたいという目標を持つことで、自分のやりたいことに向き合う時間を作ることにつながったと語っていました。
荘加さんが、普段生きる上で大事にしたいと思っていること・願っていること
自分が「納得のいく生き方をする」ということを大事にしているそうです。
「人生は小さな選択の繰り返しであり、どれを選んでも自分が後悔をしなければ良い、自分が決めたことだからこそ頑張れる」と語ってくれました。
また、「自分は、本当にいろいろな人に支えられていると感じます」と荘加さんは話しました。いろいろな人たちから自分が受け取ったもの以上に、恩返しをしていきたいと願っているとのこと。
「その力をつけるために、今は頑張っている。いつかみんなで幸せを分かち合いたい」と荘加さんは未来を見つめます。
「関市で働く」ということに関して、荘加さんがパッと想い浮かぶこと
「働きやすい」と即答してくれました!
また「ものづくりが盛んで、今後も創作性のある人が出てくるのでは?」と嬉しそうでした。
荘加さんの趣味、休日の過ごし方
荘加さんは、お散歩が趣味で、よく旦那さまと家の近所を散歩しているそうです。散歩の途中に公園で休んだり「実は、たまに鉄棒などの遊具に挑戦することもある」とせきららに語ってくれました。他にも、お絵描きやゲームが小学生のころからずっと好きだそうです。
荘加さんの今後の展望、考えていること
今後は、ゲームにちなんだお菓子の提供を増やしていきたいと考えています。
ボードゲームのパッケージや、ボードゲームで使用する駒を再現したお菓子の写真を見せていただき「こういうのをもっと作り、面白いお店があると県外の人にも知ってもらって、多くの人にお店に来てほしい」と夢を語ってくれました。
また「交通の便が良くない場所にお店があるため、行きたいと思ってもらえても実際に来るのが難しい人がいる。そういう人を送迎できるようになったらいいな」と微笑んでいました。
荘加 冴さんに質問!
-
Q:子供の頃の夢は何ですか?
A:小学生のころの夢は、絵を描くことが好きだったため、漫画家でした。中学生になり漫画家から保育園の先生、そしてパティシエへと夢が変化し、高校2年生でパティシエの道を進むことに決めました。
Q:関市の魅力は何ですか?
A:おいしいごはん屋さんがたくさんあるところです。関市には、選びきれないほど、たくさんのおいしいごはん屋さんがありますよ。
Q:関市のおすすめのスポットや名物、体験してほしいことは?
A:質のいい刃物やキッチン用品が多く販売される「刃物まつり」には行ったほうがいいです。あとは、安桜山の頂上からの景色が素敵で、善行寺から10分程度で登れるので気軽に行けておすすめです。